ツールド沖縄の5日間

ツールド沖縄から帰ってきたので、その記録を。

 

11月9日

今日は羽田から那覇への移動日。

6時に起床して自家用車で羽田に移動。早すぎるとは思うけど渋滞の様子がわからない。民間駐車場に駐車して羽田に送ってもらう。駐車場代6500円也。

時間の余裕があるので朝食とって空港内を散歩。

普通の旅行なら、すでにここで一杯やるんだけど、今日は車の運転あるんで我慢。

 

昼過ぎの飛行機で那覇へ。

飛行機の乗客は6割程度。

最後方の座席でノンビリ移動できた。

 

16時過ぎに那覇到着。自転車を預けレンタカーを借りに移動。

借りた後に空港に戻って自転車を積み込み今夜宿泊するホテルへ。

ホテルの駐車場で自転車の組み立て。照明が暗い中、8割ほど組み立てて終了。続きは明日。

 

夕食はラーメン屋へ。ラーメン、とんかつ、ライス、ビール。ほんとにレースを控えた男の夕食なのか?

 

 

11月10日

朝一で那覇から名護に移動。

ETCカードを忘れ下道の国道58号で。昼前に到着。

 

公園の駐車場に車を停め試走の準備。

ここで超有名な市民レーサー氏と遭遇。もちろん初対面なんだけど握手してもらい力を分けてもらった。

 

本番のコースを試走。

距離:49.6Km

走行時間:1時間39分

TSS:160.1

一人で走って1時間39分か。なんでも今年50㎞レースは1時間30分を切れないとリザルトが残らないらしい。一人でこの時間なら、なんとか切れそうな感じ。ここまで来たら完走しないと。

ホイールはMavicコスミックを持ってきたんだけど、試走してみると結構なアップダウンが。スプリンター向けの平坦コースって聞いてたのに。こりゃホイールの選択を誤ったか。

 

試走後、車であっちこっち走ってから宿泊施設に移動。

最高気温は27度くらいだったかな。

移動中は沿道でセミの大合唱。

 

 

11月11日

今日は本番前日。

朝起きて宿泊施設の朝食でパンとコーヒー。

 

ゆっくり準備して走る。

本部町から今帰仁までの往復40Kmあまり。

 

さすがに今日は多くのサイクリストが走っている。もちろんプロチームも多数。鹿屋体育大学の連中なんかもすれ違う。

 

7割くらいの強度で走った。

距離:41.9Km 

走行時間:1時間32分

TSS:129.4

 

シャワーで汗を流してからレースの受付のため名護まで車移動。

多くの参加者や出店を見てると気分が盛り上がるな~。

 

 

11月12日

レース当日。

4時に起床。すぐに車で名護まで15Km。

もう多くの参加者が集まっている。

 

まだ暗い中、準備して集合場所に行ってみるとすでに多くの人が並んでいる。たしかまだ6時前くらいだったような。

みんなすごいな。

しかたなくアップもなく列に並ぶ。だいぶ後ろになってしまった。

 

チャンピオンクラスから順にレースがスタートしていく。

尿意を我慢しているうちに自分のレースの順番に。

 

自分のレースは「市民レース50KmOver50」。

参加者は224名(実際の出走者は207名)。

スタート前に後ろを確認すると後ろの20名くらいしかいないじゃん。相当後ろだ、こりゃ。

 

レーススタート。最初の数キロは先導バイクの後ろについて(遠くて見えないけど)走るが結構早い。しかも一昨日走ったコースと違う。完全にコースを間違えていた。

最後方でスタートしたので先頭はだいぶ前方を進んでいるのが見える。150mくらいあるかな~。

それでも徐々に番手を上げていく。知っている道に入ってからは先頭から30番手くらいには上げることができた。

その頃から我々より前にスタートしていったクラスで遅れてきた選手を抜いていく。前を走っているのが自分のクラスか他のクラスかわからない。

気づけば少し前に4、5名の集団が。その前にバイクがついている。あれって我々のクラス?それとも前のクラス?わからない。今いる集団もあんまり焦っているようにも見えない。それとも余裕で見送ってるの?周りに聞いてみよとも思ったけど聞かなかった。

 

本部大橋の登り。ここがまず自分のなかで1番目のポイント。おそらく勾配は7%弱くらい?さすが集団のちから。苦も無く登り切れる。これは調子いいかな?練習ではとても辛かったのに。この時点で足の削れ度は10%くらい。

本部大橋の前後はコースが狭くなっていたりして落車ポイントのひとつ。案の定、橋を下ったあとの左カーブで前方の2台が落車。なんとか避けきれた。ハスったのかな?

 

その後、集団のまま推移し自分の中の2番目のポイント、今帰仁の坂に。ここも道幅が狭い。勾配約8%。ここも全然苦じゃない。周りはだいぶ苦しんでるような。

坂を上り切ったあたりでは集団の先頭付近へ。そのまま二つ目の今帰仁の登りへ。ここで集団のほぼ先頭に出たような記憶。しかも少し後ろが離れたように見えた。

何名かの抜け出した方たちと、うまくローテションできたらいいんだろうけど、自分も含めそんな技術はなく、適当なローテーション(と言えるかどうか)で進む。しかも大半の人が前に出たがらないから困る。中には「回していこう」なんていう人もいるが、だったらもっと早く出て来いよ、って思いながら仲尾次を右折して国道58号へ。

集団がまた一塊になった。イオン坂も自分は楽に超えて他は遅れている人もいるが、すぐにまた集団へ。

ゴールまで2㎞のところでは集団の中に入ってしまう。これでは最後抜け出せないかも。まずい。前の人が伸びればいいけど、詰まってしまうかも。外に出したい。でも外から次から次へと選手が上がってきてうまく出せない。

やっと外に出せたのはゴール500mくらい手前か。右側の外に出すことができた。あとはどこで踏み出すか。

前の選手が踏み出さず何故か中に(左に)入っていく。風を受けるのを嫌ったか。自然と自分が風を受ける形になってしまった。右端の。おそらくゴール手前200mくらいのこと。

ここでもう踏み出すことにした。全力で。

左側をみると他の選手も踏み出してる。

ただ自分には止まって見えた。残りは前に選手二人。しかも一人はあきらかに垂れてる。

なんとかゴール前に一人抜き集団の二番手でゴール。ゴール前の時速54Km。

逃げ集団がいなければ2位だが。

 

果たして逃げ手段はやはり存在し結果、6位。入賞ギリギリ。最後の最後に一人の選手を抜いたのが効いた。

 

15時からの表彰式では会場の端でこっそり賞状と副賞をいただく。

 

今日のレースでよかったことは

①自分の中で1番の勝負所(2番目に現れる勝負所)の今帰仁の坂まで力を温存できたこと。

②①のために軽いギアで足を貯めることができたこと。

③②のために坂で上手くインナーギアを使えたこと。

④ゴール前の位置取りが(最後の最後で)うまくできたこと。

ってとこでしょうか。

レース中の平均ケイデンスも100回転を超えてた。②③の要因。

 

来年のシード権を得た一日でした。これで来年はアップできる余裕が生まれた。

 

11月13日

今日は帰る日なんで荷物をまとめ本部から那覇まで移動。早めにレンタカーを返し「ゆいレール」で国際通りへ。久々に国際通りを散策し空港へ。

少し遅れた飛行機で羽田、民間駐車場を経て自宅へ。

なんでも乗った便に自転車60台積まれたらしい。

家に着いたのは0時少し前。

 

充実した5日間でした。